隈千夏
想像力を駆動装置に作者も意図せぬ傑作が生まれることには感動を覚えますが、期待する表現をめざして緻密に設計された本にもひかれます。紙の上という２次元で「移動する」という３次元行為を表現したかったムナーリは、ぴったりな素材を発見しました。トレーシングペーパー！この有用な発見を最大限生かすため、霧につつまれた街が物語の舞台となりました。

松葉菜摘　様

私は、美術大学でグラフィックデザインの勉強をしています。多くの授業で紹介されて最も興味を持ち、作品に、本に、触れてみたいと感じたのが、ブルーノ・ムナーリでした。また、子供の頃から絵本をよく読んでもらっていました。穴のあいた本や、配色のおもしろさが気に入った理由です。
持ってきた本は私がはじめて自分で買った数学の本です。小説や絵本などは普段からよく図書館から借りてきたり、古本屋や本屋で買っていたのですが、数学の本はこれが初めてでした。
美術大学に通うようになってから、英語や数学の勉強からははなれてしまいました。高校の頃は数学が好きで、また数学に触れたいと思ったことが理由です。
手放すのは少し惜しいのですが、この本で誰かが数学のおもしろさに気がついてくれたらとてもうれしいです。

久田 様

『24の家』有名な建築家（デザイナー）が設計した24つの家が紹介されています。
この展覧会に出展されている小泉誠さんや隈研吾さんの家も載っています。
『数学物語』表紙の絵や、パラパラめくっていると出てくる絵や図形がかわいかったです。

辻山良雄 様

この本の持つ冒険心と、この企画が合っていると思ったから。

（『24の家』について）「家」「部屋」「店」など、空間が好きです。いろいろ現れていると思う。

宮後優子 様　（編集者）

最近、物質としての本、手にしたときおどろきやワクワク感のある本について、ずっと考えています。この『空気の器の本』は『空気の器』がついているビジュアルブックで、トラフ建築設計事務所さんと一緒につくった本です。
本について考えたいと思い、『本の未来をつくる仕事』と交換しました。

特種東海製紙 様（ @LEATHAC ）

「空気の器」の造形の美しさに惹かれました。
持ってきたのは、9年前にPamオープン記念・限定800部で発行した原弘さんに関する本です。
11/5の「紙と本をめぐるツアー」にご参加いただく皆様、お待ちしております！

コスミ　ヒトミ　様　（アートディレクター）

シェアシェルフを知らずに来場し、たまたま持っていた本と、同行者が熱烈にすすめる本を交換。けれども、こういった偶然の出会いこそが「本」らしい。
まだ読みかけの「イデア」は、今夢中になって持ち歩いていたもの。芸術とは？美とは？…に興味がある方が、また夢中になってくれたら嬉しいです。