この『テレビゲーム　電視遊戯大全』の多層的・ノンリニアの流れに、私は激しく触発されました。それで発想したのが、1冊の本の中に19冊の本があるというタナカノリユキさんの作品集『Pages』。物体としての本でハイパーテキストを実現する試みでした。

なるほど、そういう触発のケミストリーがあったんですね！とにかくページをめくって飽きない本です。

今回会場で初めて見て、驚きました。htmlベースのwwwでぼくらが見知っているハイパーリンク構造が、80年代末に紙の本の上で展開されている。ぜひ現物を手に取って眺めたい一冊です。

961023様。ノンリニアな本は珍しくないけど、この『テレビゲーム　電視遊戯大全』はページを分割する構造で関連項目が同時に眺められ、リンク先が多岐であるという点で貴重な設計だと思います。